トローリングのQ&A(1)
- 魚群の深度に仕掛を合わせる道具としてビショマがあるそうですが深度はどうしてわかるのですか。
- ルアーを曳くスピードはどのくらいが適当でしょうか。
- カツオの仕掛けのルアーですが針が丸見えなのですが針は見えてもいいのですか。
- 仕掛けの船からの長さはどれが一番いいのでしょうか。
- スクリュウの白い泡が船尾から出ていますが白い泡の中にルアーがあると魚に見えないので泡が消える位置にルアーを持っていくのが一番いいのでしょうか。
- サワラはヒコーキ仕掛では釣れないのでしょうか。
- 魚は色盲で色は見えないということを聞きましたがどうでしょうか。
- ハマチ・イナダはどんなところを曳けばいいのでしょうか。
- 大きなヒラメはどんなところにいるのですか。
- ヨットでトローリングをしてみたいのですがヨットでも出来るでしょうか。
Q1:魚群の深度に仕掛を合わせる道具としてビショマがあるそうですが深度はどうしてわかるのですか。
A:コナトローリングのビショマには素人でも深度がわかるように番号で刻印が打ってあります。例えば、魚探で見て魚群が水深30mに映ったとします。この場合はビショマの3番の刻印の一番後ろが水面に浸かる位置までビショマを伸ばし、ビショマの入水角度が40度~45度くらいになるように船速で調整します。このようになれば仕掛部分は間違いなく、水深30mの位置に仕掛部分がありますので魚群がいやでも食いついてくるのです。
このビショマが作られてから誰でも簡単にタナ合わせができるようになりましたが、市販のビショマや漁師さんが使っているビショマでは、ほとんど正確な深度を計算して沈めることは素人には出来なかったのです。
漁師さんのように長年の経験と勘で深度を計算できる技術があればいいのですが、素人にそんなことが出来る訳がありませんのでコナトローリングがこんな便利なビショマを作ったのです。
これさえあれば中層や深層の今までは難しいとされていたトローリングがいとも簡単に誰にでもできるようになりました。
Q2:ルアーを曳くスピードはどのくらいが適当でしょうか。
A:ルアーを曳くスピードはトローリングには大変大事なことで、これが合っていないと極端に釣果が落ちてしまいます。
しかし、全部の魚に共通するスピードではなく魚によって船速を変えなければいけないのです。
船速でご説明いたしますと、下記のようになります。ただし、向かい潮と追い潮でも誤差がありますし、荒れ模様の日と凪の日では船速を変えなければなりません。平均的な船速と考えてください。
太刀魚・ヒラメ・・・3ノット~4ノット。
ツバス・ワカシ・・・4ノット~6ノット
ハマチ・イナダ・メジロ・ワラサ・ブリ・カンパチ・・・4ノット~6ノット
ビンチョウマグロ(トンボ)・・・4ノット~5ノット
サゴシ・サワラ・・・6ノット~8ノット
カツオ・マグロ・カジキ・・・6ノット~8ノット
Q3:カツオの仕掛けのルアーですが針が丸見えなのですが針は見えてもいいのですか。
A:カツオのルアーはベイトの裾、ぎりぎりに針の下を合わせてありますので針は丸見えになります。
これはルアーを流した場合バランスが良いように考えて緻密な計算の上で設定されています。
これをベイトの中になるように針の位置を上げますと、カツオがヒットはするのだが良く外れるというトラブルで嘆いている方がいますが、原因が針の位置が上過ぎる場合が多いのです。
カツオは針が見えていても怖がることはありません。
一番いい位置はスカートの裾と針の一番下のラインが同じにする位置が最適な位置なのです。
針の位置に付いては各魚種によってそれぞれ違いますので気をつけてください。今度自分で修理をするときに自分流にやり変えてしまう方が多いのですが、最初に購入したときの位置を何かに書いて保管しておくぐらいの注意が必要です。針の位置だけではなく、ハリスの長さや幹糸の長さ、その他も大事に書き留めておきましょう。
Q4:仕掛けの船からの長さはどれが一番いいのでしょうか。
A:仕掛けの船からの距離は非常に大事なことでトローリングのノウハウの一つなのです。
しかし、これも魚種によってかなり違いがありますので、間違いのないように距離を調整してください。
コナトローリングの仕掛けには一つ一つに使用説明書が付いていますのでこれを必ず読んでいただいて仕掛けの長さを正確に調整していただくことが大事なのです。
こういうことを知らないでトローリングをしている方の仕掛けの長さを見てみると、船から遠いほうが魚が怖がらないだろうという考えで長すぎる船を良く見かけます。しかしこれは大間違いで長すぎて釣れなくしている場合が大変多いので考え直してください。
魚によってかなり違いますので説明書通りに仕掛けを出してください。
Q5:スクリュウの白い泡が船尾から出ていますが白い泡の中にルアーがあると魚に見えないので泡が消える位置にルアーを持っていくのが一番いいのでしょうか。
A:理論的には船のスクリュウの泡で仕掛けのルアーが魚に見えないのではないかと思いがちですがこれは間違いです。泡の中にルアーがあっても魚には見えますし食いの率も変わりません。
それよりも大事な船からの距離を各魚種別の規定通りにしていただくことのほうが大事なのです。
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